Category Archives for Sculpture

Kristof Kintera (1973, Czech Republic)

チェコで発見したアーティスト、こういう傾向の作品がわりと多くて好きです。70年代のJiri KOVANDA を中心に行われたアクション作品の影響があるのかなあ。スカルプチャーやインスタレーション作品なんだけど、なにかその中にアクションを感じませんか? こういう作品の何が好きなのかを考えてみたけれど、作品のメッセージが押し付けがましくないところが好きです。作品の捉え方は見た人の解釈に一任されていて、現代社会をミニマムな形で再現しているけれど、皮肉めいたところがないし、日常品をつかっていることもあって直球勝負で見た目の面白さをまず楽しめる。単純にみて楽しめるものって、いいですよね。 ミニマムと詩的はつながっているのかな。ふと思いました。 この作品 ”I can’t sleep”、ビデオで見てください。ただ人がねてるだけか、とおもったら違うのよー!面白い。 http://kristofkintera.com/pages-work/i-cant-sleep/i-cant-sleep-video.htm ウェブサイト(http://kristofkintera.com/)にもっともっと作品あります。

30. June 2009 by Nishiko
Categories: Contemporary, Installation, Sculpture, the Czech Republic | 2 comments

Helmut Mark (1958, Austria)

作品と作家の詳しいことはよくわからないかったけれど、彼の作風はこの写真で充分分かった気がします。上の写真、タイトルは”Take Away”,で中身はコンクリート。こういうパラドックスみたいなものをヒューモアからめた作品がとにかく好きなのです。ちなみにHelmut Markはインスタレーション、ビデオインスタレーション、彫刻家で、彫刻だけはなぜか古風な80年代風。コンクリートを使う事がおおいのかな。

05. June 2009 by Nishiko
Categories: Austria, Contemporary, Installation, Sculpture, Video | Leave a comment

Charles Abery (Scotland, 1973)

架空の島についてのリサーチに忙しい彼です。表現方法はドローイングと、オブジェクとの両方があって、ドローイングの中でみたものやありえない動物が、オブジェクトとして(繰り返し)登場しますので、なにか説得力のあるヒューモアというのかな。島のリサーチも地理的なことや、歴史や、ほりさげていけばカントともつながるらしいぐらい、大まじめなのです。この写真の、なんだろう、ゾウらくだ(さらにその鼻先にもゾウらくだ)、オブジェクトまで見せられるとほんとにいるような気にもなってきてしまう。ドローイングもおもしろくて、ちょっとドイツの画家を思い出させる、感覚的に描く、曲線的な方法と、学術的で”定規と分度器”なそれがまざっているのは、私は例外無しで好きですが、人が多く描かれているので二つの方法のギャップが浮き出てきておもしろい。2Dも3Dもモノトーンが多くて、技術的に洗練されている感がしないというのかな、”見ろ!”的な出しゃばりがないところにもひかれました。 ただいまロッテルダム Musem Boijmans …で,Pipilotti Ristの横でCharles Abery 、展示中。そこでやっているRyan Ganderという人の展示も面白そう。ここの美術館の新しいガードローベはものすごーいたのしいので厚着でいくこと必須!

21. April 2009 by Nishiko
Categories: Conceptual art, Contemporary, drawing, Scotland, Sculpture | 2 comments

Femke Schaap (1972, the Netherlands)

ビデオ+スカルプチャー、発砲スチロールのオブジェクトにビデオを映す方法を使って作品をつくる。ビデオに映された実際現実に存在しているものと、作為的につくられた空間を使って、映像特有の、実際に存在しているものとそうでないものを融合させたようなもの、空想と現実の間についての考察をする。俳優ではなく、観客をビデオにまきこむことで、社会構造における個人と、実際その場所にある肉体の温度差をうきあがらせる。云々。 まだビデオのスチール写真しかみてないんだけど、すごく面白そうだったので。なかなか自由のきかないウェブサイトをおもちで、あまり良い写真がはれなかったのが残念でございます。

12. April 2009 by Nishiko
Categories: Contemporary, Installation, Sculpture, the Netherlands, Video | 1 comment

Richard Wentworth (UK.1947)

Richard Wentworth,イギリスの70年代後半のスカルプチャームーブメントのアーティストらしいです。キュレーターでもあるんですね!日常品を使って彫刻、インスタレーション作品を作ります.これがまたとてもうまい、巧みに日常品を別の何かに変化させます.日常品を使うから単調にもなりやすいだろうに、たっぷりしたユーモア感覚で飽きさせません.都市に出てその場にあった物にちょっと変化を加えて写真を撮る作品もよくやります.このタイプのアーティスト、最近私のお気に入りです.ガブリエル・オロズコみたいですが、やっぱりこの人は彫刻アーティストなんですね、建物の入り口隙間に車のドアを詰めたりなど、アクションが「作る」ことに重点を置いています.オロズコの場合は「発見する」の意味合いが強い気がする。. Richard Wentworth (born Samoa 1947) is a British Artist, curator and teacher currently based at the Ruskin School of Drawing and Fine Art in Oxford. Wentworth studied at Hornsey College of Art in North London from 1965 and … Continue reading

04. April 2009 by hagisan
Categories: 70's, Sculpture, UK | Leave a comment

James Lee Byars(1932-1997,US)

JAMES LEE BYARS、この作家もなぜか、アドバイザーに君は好きかもしれないよ、と言われたアーティスト.でも、ぜんぜん好きじゃない・・・なぜこの作家なんだ・・・日本に関係あるからか!?どうも何度も日本に来てたようですね.それもそのはず、金箔とかシンプルな造形とか、とっても日本.だからって安易に日本の仏教とかとつなげないでほしい.私的にはただ日本の華道とかの伝統芸術のビジュアルだけ盗んでったんじゃない!?って感じです.でも、まあ、のせておく・・・・ JAMES LEE BYARS spent a decade (1957-67) living on and off in Japan, where he taught English to Buddhist monks and nuns. Beginning with his trips to Asia, but also drawing on advanced scientific research, Byars developed … Continue reading

21. March 2009 by hagisan
Categories: Japan, Performance, Sculpture, USA | Leave a comment

Maurice van Tellingen (1957, the Netherlands)

立体絵画であります。日常の建築物のひと場面をミニチュアで表現するアーティスト。人の陰は無いけれど、近くに誰かがいるような雰囲気をかもしだす風景は、情報であふれた現代社会では実は失われてしまった風景。 上の作品は前の作品で、音付きです。彼のウェブサイトで音付きでおたのしみください。 http://www.mauricevantellingen.nl/

10. March 2009 by Nishiko
Categories: Contemporary, Installation, painting, Sculpture, the Netherlands | Leave a comment

Felix Gonzalez-Torres (Cuba, 1957-96)

50年代生まれのアメリカ人作家が続きます。この人もキューバ生まれで後にアメリカ人になったようです、フェリックス ゴンザレストレス。有名なのは上の写真、あめちゃんを積み上げた形のない”彫刻”。観客は手に取って食べる事が出来ます。この作品実際見ました、食べる事はできるけれど、ゴミをもとの場所にもどしたり、写真もとってはいけない、あめを動かすだけ、もだめ、制約だらけの作品でした。有名になるってことは自由を失う事なんですね。警備員に見張られまくりでの鑑賞。世知辛い世の中、思うようにはいきません。 下の写真のUntitled (perfect lovers)は上の作品とは違って複雑な現代の人間関係の暗喩です。まるで上記の世知辛い世の中の再現のよう。同時に同じ時間から動き出した時計の針も、やがては1秒2秒と少しずつズレがでてくるよ。ということ。言い得て妙です。これだけのミニマムな事で言い切ってしまうところに脱帽です。

17. January 2009 by Nishiko
Categories: Conceptual art, Contemporary, Cuba, Installation, Sculpture | Leave a comment

Sudobh Gupta (スボード グプタ、1964, India)

こちらもひとつのものに取り付かれたようなアーティスト。スティール狂なのかとおもったらもっと政治的なものでした。インド人の彼は他国からのインドの典型的なイメージをマテリアルに、それらをさらに強調させて作品をつくるらしい。シンプルなものがやりすぎ以上に大きくしたり、小さくしたり、多くしたりされているものってなんだか笑ってしまう。Too muchは笑いの法則の一つです。アーティストの絶対条件でもあるかもね。

11. January 2009 by Nishiko
Categories: Contemporary, India, public, Sculpture | Leave a comment

Helmut Smits (1974, the Netherlands)

彼のホームページに、Helmut Smits – art & design, とかいてありました。デザインかーー。アートとデザインの両刀使い、なかなかかんたんではないと思う。デザイナーがアート作品をつくることはよくあるけれど、その場合なにか物足りなさを感じる事は少なくないです。でもこの作品は何か、その物足りなさが作品の良さであると思うんだ、なんだか朗らかです。多分作品を通して哲学的で難しい事を伝えるつもりは毛頭ないんだと、勝手にイメージだけをみて微笑んでいる。アーティスト本人は、これをSculpture,といっているけれど、私は写真作品なんだと思ってました。このクリーンさは、アート出身のアーティストにはなかなかだせないんじゃないかな。

11. January 2009 by Nishiko
Categories: Photography, Sculpture, the Netherlands | Leave a comment

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