Category Archives for the Netherlands
Voebe De Gruyter (Den Haag, 1960)
小さなものに巨大な事象を見出す、日本庭園のような作家。ツボにはまって仕方がありません。 自宅の玄関の床の白い模様は疑念が可視化されたものだとか、散髪屋に散らばる切り落とされた髪をアラビア語ととらえて翻訳したり、ボールペンの中に残るインク跡と急逝した国王の生涯とを重ね合せるとか、あくびを科学的に検証とか、ハゲ頭を宇宙に見立てるとか無限の広がりを持つ空想力にドキュンときます。Roma Publicationsから出ているこの作家の本がまた最高です。 When Voebe de Gruyter was a child she often visited the Abdij van Averbode with her family to eat ice cream. She was 15 when she noticed that only two flavors of ice-cream were sold: mocha and … Continue reading
Kim Boske (1978, NL)
主に風景や自然をモチーフに、今という時間がどう存在しているのか、又その時間はどんな現象を作り上げているのかに焦点を当てたビデオ、写真を中心に制作するアーティスト。 [Text from her website] Fascinated by how different moments in time and space determine our perspective and define reality, in her work Boske focuses on the system of ‘Time’. She regards reality as an unlimited field of differentials, which … Continue reading
Lernert Engelberts (1977) and Sander Plug (1969)
Lernert Engelberts (1977) and Sander Plug (1969) コミカルなビデオ作品、アイデアマンです。アムステルダムにいるんですね。 http://www.lernertandsander.com How To Explain It To My Parents, 50′ 特にこの、両親に自分の作品について説明をするアーティストのビデオ作品が面白い。。 Participating artists: Arno Coenen, Harm van den Dorpel, Martijn Hendriks, Bart Julius Peters & Martin de Waal. http://www.lernertandsander.com/index.php?/projects/how-do-i-explain-my-parents/ The Procrastinators あと、このひたすら仕事するのを言い訳しているビデオ作品 11 episodes of monologues … Continue reading
Helmut Smits(1974, NL)
http://helmutsmits.nl/ 最近、発見しました。私好みの作家がこんなロッテルダムなんて近くにいたのですね. タイトル、のせておきます. 1847m, rainbow, hair, fat-M, city-tree, どうやって発見したかと言いますと、ネーットサーフィンでふらふらしていて. 私たちこんな作家発見ブログを日本語でやっていますが、こういうサイト、山ほどあるのですよね.そして、みんなすっごいチェックしているのですよね. 特にキュレーターのグループとかがやってるブログ等は色々影響力とかあるらしい.. とりあえずみじかなオランダのローカルなやつと、最近発見したのをのせてみました. http://www.potz.blitz.szpilman.de/ http://trendbeheer.com/ http://www.vvork.com/
Fiona Tan (1966, Born in Indonesia, lives in the Netherlands)
エジンバラの現代美術館で、見たFiona Tan のDownside up という短い白黒ビデオがとても印象的だったので、なんかきいた事あるような。。と思いながら調べてみたら、53回ベニスビエンナーレでオランダ代表で出品していたらしい。他にも色んな賞をかっさらうスーパースターのようであります。なんか納得、作品さもさることながらプレゼンテーションも洗練されてて、静かなのに強い、ジェームズタレルの作品の印象とどこか重なります。トップクラスのアーティストとなるとこういうのが求められるのかしら。 彼女の作品のベースには彼女自身のバックグラウンドが大きく関わっているようです。中国人の父、オーストラリア人の母の間に産まれたのはインドネシアで、その後オランダに20年以上住んで、曰くプロフェッショナル外国人。様々な国や文化の中で暮らす人々を観察しながら自分のルーツを削除法で、自分の飛散したアイデンティティーを探る、といったところでしょうか。 ビデオ作品ダイジェストはアーティストのウェブサイトからどうぞFiona Tan http://www.fionatan.nl/video/ The relevance of Fiona Tan’s body of work is to a large extent determined by the manner in which she provides the micro-political sphere of the individual with a voice and … Continue reading
gerlach en koop( Netherlands)
http://www.gebr-genk.nl/ オランダ人に、しかもデンハーグにこんな作家いたのかー。 カップルで作品制作しているそうです.つい先日アムステルダムの最近新規オープンしたde appleに行ってきたのですが、そこで彼らの作品を発見しました。灯台下暗しです. 洗剤のカートンボックスが置かれていて、タイトルが、minor cube. いやー、私の趣味にドンピシャリでした.若い人たちなのでしょうか。。残念ながら年齢わかりません.たまにコンセプトが強すぎて鼻につく感じがするのですが、基本の姿勢に、あるがものをほんのちょっとひねるだけであるがままに展示する、この態度が見えているので、とても好きです. Please do not write or mark below this line & do not fold the document, 2008, turned round payment slip, A4 sheet of glass smoking in the house of the next-door neighbours, 2002, … Continue reading
Jaap Blonk (1953, the Netherlands)
はぎさんの投稿してたシチュエーショニストのGil Wolmanのビデオをみておもいだしました。今年10月にアムステルダムのSteimで行われた足立智美さんの公演で共演していたオランダ人のサウンドポエトリー先駆者のJaap Blonk. You Tubeでみつけたビデオの、字幕付きパフォーマンス、が面白い!ちゃんと楽譜(?)があるんだよね。こういうのも。Steimでやっていた演目もとても面白かった。オランダ語に聞こえるけど全く意味がない演目が印象にのこってます。
germaine kruip(1970 Dutch)
うお!このスーザンヌから聞いたアーティスト、私がライクスのインタビューに行ったときに、インタビュー中にこの作家あなた好きだよと教えてもらった作家だ!たしかライクスアカデミーにだいぶ前にいましたね.名前は全く忘れていましたが、作品は覚えてました.なんだか感慨深いです。確かにこの手の作品、昔の私の作品と近しいところがあるようですが、2年後の今の作品からは近似値はかなり下がった.良い悪いは置いといて、とりあえず私、目指すところをつきつめようと、もがいてがんばったなあ・・・theaterとして表現されたsubtleな表現ってやはり違うとおもうのです.だってただのミニマルなアミューズメントパークじゃない.もっと身近なところから拾われたチッサイことを作品にするべきだとおもうのです・・ http://www.frieze.com/issue/article/germaine_kruip
Aernout Mik(Dutch, 1962)
アーナート・ミク、オランダで一番有名なビデオアーティストでしょうか.つい先ほどスタジオで話していたので、のせておこうかと思います.とてもいい作家です、そして、話してて、すっごく教師ができる人だと思いました.教えるってとても大変なことなんだけど、この人すごくうまいです.きっとこれだけのプロダクションでの大仕事をコントロールするうちに、すごくあたまがよくなったにちがいない・・・ 最近はポリティカルな方向に走っているようです.その態度はとても好きです.今調べてて、kitchenという作品を初めて見ましたが、これいい!きちんと初めから終わりまで観たいです.でもどうすればみれるのでしょう・・あ、もし日本でこのブログを見ている人がいるなら、横浜の何かのメディアフェスティバルで、彼は展示をしていると思いますよ.ほんの一週間前まで、そのために日本に行ってたそうなので.
Frank Halmans (1963, the Netherlands)
なにやら部屋と空間と窓の虜になった作家のようです。中でも気になったのがこの作品、家をつくったようですがそのスケールの横幅が、実物のそれよりも大分短めです。 アーティストの好きに、あるものすごーくおかしな小説(アーティスト曰く、主役の人物は、明確ではないなにかにとらわれていて…とにかく説明することも、翻訳(この本はオランダ語でしょう)することも、不可能、本中のすべての’e’がなかったり)とにたような感じで、見た人を混乱へと誘うのです.. *もちろん写真は縮めてません! 他の作品からもう一枚、結構たまらんですわ、こういうの。 http://www.frankhalmans.nl/