Category Archives for 19th century

Ivan Puni(ロシア1892年-1956年)

友人とやったワークショップで仕入れたイーストヨーロッパ系の作家の情報をここらでしっかりまとめておこうかと思います。Ivan Puni、Suprematismの作家。Suprematismとは、ロシアにおいて、1915年に、カジミール・マレーヴィチが主張した、抽象性を徹底した絵画の一形態。キュビスムと未来派の影響を受けたクボ・フトゥリズモ(立体未来主義、立体=未来派)の集大成という位置付けで、マレーヴィチが主張した。その内容は「絶対象」という意味で、禁欲的で完全なる抽象絵画である。具体的な実作品としては、1915年頃の「黒の正方形」「黒の円」「黒の十字」「赤の正方形」、1918年の「白の上の白(の正方形)」)など(いずれもマレーヴィチによる)。マレーヴィチハは誰でも知ってるけど、イワンプニはそんな知らないよね。簡単に言えば、マレーウィチのユーモアはいった版。この”Plate on Table” (1915)なんてもうサイコー、私の好みにドンピシャリ。

22. February 2009 by hagisan
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Helene Schjerfbeck (1862-1946, Finland)

オランダハーグでの展覧会を見て、なんだか印象にのこったのでのっけます。詳しい事はよくわからないけれど、当時としてはレアな女性の画家で、将来を期待されていたんだけど、当時タブー視されていた、汚いもの(といっても今みると何が汚いのか、よくわからない、馬小屋での風景とか、子供がご飯をべちゃべちゃたべているところとか。それだけ昔のヨーロッパはタブーが多かったんでしょう。)を描いて大ひんしゅくをかってアート界から遠のきながらも、地道に絵をかきつづけたらしい。なんだかかなしいような静かな感じと、北欧の繊細な色使いに魅せられました。よく、セルフポートレイトを描いているんだけれど、だんだん抽象的な絵になって、最後は消えてしまいそうな絵でした。写真の絵も自画像、齢50にて。

26. November 2008 by Nishiko
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